NIKE エアズームペガサス39 レビュー│重量・サイズ感・カラー展開の問題

NIKE エアズームペガサス39 レビュー│重量・サイズ感・カラー展開の問題

軽量化は良いがフィット感はややタイト(ペガサス37比)。メンズのカラー展開の少なさに疑問。リアクト素材と前後ズームエア搭載で走行性能は軽快に。

評価★★★★ 4/5

ランニングシューズはトレーニングからレースまでNIKEで統一している筆者ですので、デイリートレーナーは当然にエアズームペガサス一択。2022年の4月にエアズームペガサス39が発売されたので、さっそく購入して投入しています。

メンズのカラー展開の少なさに唖然(→結果レディースを購入)

デイリートレーナーは毎朝のランに使うのはもちろん、子供たちと近所の公園に遊びに行く時にも使用。シューズに悪いのですが、都心のマンション暮らしで靴箱に制約があれば致し方ないこと。そのため、ズームペガサスは毎期シンプルなブラックを購入しています。

ところがNIKE直営HPのメンズのペガサス39のサイトを見て当惑。。。

発売時点では、メンズは上記画像のシルバー色の展開のみ。さすがにシンプルなブラックが発売されない事は考え難いので、「しばらく様子見かな」と考えていたところレディースにはブラックモデルの販売あり。

サイズも普段着用している27.5cmが上限として設定あり。ランニングシューズを試着なしで買うのはリスクが有りましたが、えいやっとネット購入。本記事執筆時点で27cm&27.5cmが先行して売り切れていますので、同様の発想の男性ランナーが多かったのかもしれません。

シューズの重量

デイリートレーナーとはいえ重量は気になるところ。エアズームペガサスは38よりソールがリアクト素材に代わり軽量化しています。愛用の27.5cmで実測値は以下(靴紐はキャタピランに変更)。

比較対象に直前まで使っていたエアズームペガサス37(27.5cm。靴紐は同じくキャタピラン)

17gの軽量化はさすがに手で持っても「軽い」と分かるレベル。ペガサス37比では大きな進化です。

サイズ感・フィット感

ペガサス37の同サイズ比では、重量以外にサイズ感もやや変化しているというのが足入れした実感。具体的には、ペガサス37では27.5cmで足先に十分なゆとりが有りましたが、ペガサス39は同サイズで足先がややタイト。最初の着用時には「サイズ選択を誤ったか・・・」と少々焦ったくらいです。

サイドのフィット感もペガサス39の方が明らかにタイト。

ただ、これがアッパー素材やメーカー足型の変化によるものか、メンズ27.5cmとウィメンズ27.5cmの差なのか、新品と1年以上酷使した使用感の差なのかは判断が難しいところ。

暫く慣らした今ではペガサス39の27.5cmで問題なく走れていますが、購入検討中の方は試着推奨です。

走行感

反発力の高いリアクト素材と重量減により走り出しは軽快。寝起きの重たい身体で走り出す時に、トレーニングシューズが軽快に導いてくれるのはランのモチベーション維持に重要なポイント。その点、エアズームペガサス39は毎朝のランを少しだけ楽しくしてくれます。

クッション性についてはNIKEの歴史あるデイリートレーナーであり問題は全く感じません。ペガサス37比ではズームエアユニットが1個多く入っていますが、正直その恩恵を感じ取れる程筆者の足裏センサーは敏感ではありません。

総評

筆者のように、ペガサスの新作発売に合わせてデイリートレーナーの買い替えを行っているランナーも一定数いるのではないかと推察しますが、今回も安心安全のズームペガサスです。

カラー展開については早期にメンズも充実させて欲しいもの。素材不足や製造ラインの問題なのかもしれませんが、デイリートレーナーだからこそベーシックなカラーも発売開始時から投入して欲しいですね。

また円安要因もありますが、値段面でもズームペガサスは手が届きにくくなって来ていることもやや不安。

エリートレースの場面ではNIKEの独り勝ち感がやや薄れつつある昨今。デイリートレーナーでも競争や技術革新が進み、ズームペガサスを脅かす定番シューズが産まれてくる事を期待しています。

ではまた。


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