都心からアクセスしやすいトライアスロン大会の一つである「九十九里トライアスロン(通称:99T)」にミドルの部が新設されたので参加してきました。
ミドルの以上の大会では前日日中移動が必要な大会が殆どのところ、本大会は当日早朝受付をトライアルで実施していたので、そちらを利用してみました。詳しくは後ほど。
リザルト:5時間8分(男子総合 50位台/622人中)
完走タイムは5時間8分。目標の5時間切りには届かず残念ですが、トライアスリートとして少しずつ成長を実感出来ており概ね満足な結果です。天候は絶妙な曇りで、海岸沿いのバイクコースということで懸念された風もそこまで強くなく、レースコンディションは良好でした。
スイム:37分
コースは川を1.9km上流に向かって泳いで帰ってくる1wayコース。
水質は濁っており残念ながら快適な環境とは言えません。自分の指先がギリギリ見える程度の透明度ですので、水中で他の選手を目視で確認して付いていくことは出来ません。しっかりヘッドアップしてブイをターゲットに泳ぐ必要があります。
ただし目標のブイはかなり小さめなので、コース右側に張られているロープまたはコース左端にスタンバイしているライフセーバーでコースを認識しながら泳ぐのが良いと思います。
流れはそこまで強くなかったので、流されて蛇行することもなく、プールでの実力通り約2分/100mのタイムで特にトラブル無くスイムアップ出来ました。
T1+バイク+T2:2時間59分
スイムアップからT1はビックリするほど遠く、ウェットスーツを着たまま暫く裸足で走ることになります。この辺は事前情報として知っていないと精神的に辛いので、心の準備をしておきましょう。
バイクコースはド平坦のスピードコースです。90kmのほぼ全部が有料道路で路面状況も良好です。
ミドルは有料道路のコースを2周回するのですが、片側1車線だけのコースなので、追い抜きに気を使う必要がありますし、本来ルール違反なのですが、自然とパックが出来てしまいます。
私も途中で10台くらいからなるパックに飲み込まれてしまい、何度かアタックして抜け出たのですが空気抵抗を軽減して追い上げてくるパックの方が速いのでまた飲み込まれてしまいました。最後は諦めてパック内でレースを進めました。
最後の直線となる70km地点ぐらいになると、ラストスパートをする選手と脚が売り切れの選手とに別れ、自然とパックは解消し最後は何とかトライアスロンらしくゴールしました。
トライアスリートは集団走に慣れてない選手が多いからか、私が居たパックでも1名、なんでも無い所で落車する選手がいました。パックで走らざるを得ないとしても車間距離はある程度取りたいところです。
ラン:1時間31分
ランコースは変則2周回の周回コース。コースプロファイルとしては平坦な部類に入りますが、周回するあたりは微妙な下り&上りとなっており、上りセクションではジワジワと脚が削られます。
それでもトレランかと見紛うIMセントレアの序盤のランコースに比べると脚の疲労は段違いに少ないです。
成績としては相変わらずランでタイムを稼いでおり、バイクアップからかなりの選手を抜かした感じです。コース上も癖がない設定ですので、特に攻略のヒントがあるわけでなく、地力勝負となります。
エイド補給
エイド補給はアイアンマンシリーズに比べて充実してなく、来年参加される方は以下2点注意が必要です。
- バイクエイドではボトルでなく紙コップでの水分の提供です。タイムを狙う場合は極めて受け取りにくいので、予めバイクに十分な水分を積んでおきましょう。
- ランエイドで提供されるスポーツ飲料(VAAM)がまさかの「カロリーオフ」タイプです。通常タイプのスポーツ飲料でもコップ1杯から摂取出来るカロリーはそこまで多くないですが、いつも摂取しているカロリー in タイプを期待して飲むと身体に違和感が生じます。カロリー摂取用のジェルなどをいつもより多めに携行することをおすすめします。
ミドルの当日エントリー
今回ミドルの当日エントリーを利用してみましたが、結論としては満足しています。
レース当日の早朝5:15から選手説明会があるため、都内からの参加手法としては
- 当日朝3時頃に車で出発する
- 前日夜のうちに九十九里近辺まで車移動し、近隣に宿泊する
の2つが考えられますが、私と近所に住む同行者が選んだのは「2.」の方法でした。
この場合、結局前泊になるのでメリットが薄れるのではないかと指摘されるかもしれませんが、通常は土曜の昼間に現地入りする必要があるところ、九十九里は夜間移動なら都内から1時間30分も掛かりませんので夜間出発で済みます。
土曜の夕食・入浴まで済ませて出発すれば、土曜はほぼ1日家族と過ごせます。
その上で、土曜は寝るだけなので九十九里のゲストハウス的な1泊5,000円程度の宿に泊まれば、土曜を有効活用した上でレース前に十分な睡眠も確保出来ました。
説明会場には十分な駐車場が確保されているので、直前まで寝た上で車で直ぐ側まで乗り入れられます。当日受付ミドル選手用のパーキングはトランジション・エリアからも近く、帰りのロジスティクスも良好です。
前日受付より1万円ほど高いエントリーFeeを取られますが、利用価値は十分にあると思います。
1点注意を上げるとすれば、当日朝はギリギリのセッティングになるので、バイク試走・試泳は全く行えません。ガチでタイムを狙う場合は前日受付をすべきでしょう。
ただし、スイムの項で書き忘れましたが、スイムはフローティング・スタートですので、スタート地点に行くまでやフローティング待機中にある程度の簡易ウォームアップは出来ます。
まとめ
コースプロファイルはバイクもランも極めて平坦、スイムも波がなく、会場も都心から至近。まさにミドルデビューにうってつけのレースです。
ネームバリュー的にはアイアンマン・セントレアに惹かれますが、あちらはコースがそれなりに過酷です(個人的な体感では99Tはセントレアの70%くらいの疲労度です)。
レース後のBBQパーティのホスピタリティ含め、トータルの満足度は高いので、来年もミドルが開催されるとすれば恐らく来年も参加するでしょう。皆さんもぜひ参加を検討されることをお勧めします。
長くなってきたので、使用した機材については別記事で。
ではまた。