アイアンマンセントレア2018で投入した機材一覧│ラン編

アイアンマンセントレア2018で投入した機材一覧│ラン編

アイアンマンセントレア2018で投入した機材一覧シリーズ、ラン編です。

ランなので前回のバイク編に比べシンプルです。

Adizero takumi ren side

  • シューズ:Adizero takumi ren boost
  • ウェア:チームジャージ(Bioracer製 上下セパレートタイプ・半袖型)
  • アームカバー:Footmaxアームカバー
  • カーフスリーブ:Compressportsカーフスリーブ

シューズ:Adizero takumi ren boost

トライアスロンのシューズ選択で避けるべきことは「攻めすぎること」だと筆者は考えます。

バイクパートをFTP比でそれなりの割合で頑張って漕ぎ続けると、自分で思っているよりもフレッシュな脚の状態でランに臨めません。レース前にランの目標タイムを高く設定しすぎて、それに応じたシューズを投入し、ラン後半がネガティブ・スプリットの我慢大会になってしまうのはよくあることです。

それを避けるためにも、トライアスロンのミドル以上でのシューズ選択は保守的に行きたいところ。

筆者はいつもフレッシュな脚で臨める(ハーフ)マラソン時より1ランク、クッション性の高いシューズを選ぶことにしています。

adidasユーザーなのでadidasの例で説明すると、

  • Takumi Sen>Takumi Ren>Japan Boost>Boston Boost

の順に、マラソン使用時から一つ右のシューズを使います。

筆者(マラソン総力目安=昨年:サブ3、今季:3時間4分)に当てはめると、

  • フルマラソンのレースでは「Takumi Ren」を使っているので、ロングのランパート(42km)では「Japan Boost」を投入
  • ハーフマラソンのレースでは「Takumi Sen」を使っているので、ミドルのランパート(21km)では「Takumi Ren」を投入

となります。

このルールに従って今回はTakumi Renを着用したため、ゴールまで脚が売り切れることなく走れました(ラン完走タイム1時間41分)。

ちなみに昨年は自分の脚を過信しすぎてTakumi Senで臨んだのですが、後半14km辺りの歩道橋を超えた時点で脚が売り切れてしまいました。。。

ミドル以上のトライスロンは、失速リスクをマネジメントして潰していくゲームなので、シューズ選びは引き続き保守的に行こうと思います。

ウェア:Bioracer製トライアスロンジャージ(上下セパレートタイプ・前ファスナー・半袖)

ウェアは所属しているトライアスロンチームのものを使用するので選択肢がありません。チームはBioracer製のセパレートタイプ(前ファスナー・半袖)のジャージを選択しているのですが、空力面・動きやすさ・パッドの品質など問題は特に感じません。

パッドは他のブランド同様、走りやすさを考慮して薄めに作られていますが、ミドルはもちろんロングでもお尻が痛くなることはありません。

ただしこれはパッドの特性というより、バイクの乗り方によると思います。

  • 坐骨でどっしり座るのでなく、恥骨で乗る
  • ハンドルバーをやや低めにセットし、ハンドルにも荷重を散らす(空気抵抗削減上も重要)
  • ケイデンスを80~85回転程度のやや低めにし、ペダルにしっかり荷重して乗る

ということを行っていくと、お尻が痛くなることは少なくなると思います。

もしチームジャージでなく自由にジャージを選べと言われると、HUUB製かパールイズミ製のワンピース半袖タイプのものを選ぶと思います。

ワンピース製は、トイレ時の不便さを除けば、上ジャージが捲れて背中やお腹が露出することがない利点があります。また体力温存のための日焼け対策には、アームカバー併用で完全に腕焼けを防げる半袖タイプが望ましいです。

アームカバー:Footmaxアームカバー
カーフスリーブ:Compressportsカーフスリーブ

筆者は気温の高いレースであっても、毎回アームカバーとカーフスリーブは着用するようにしています。その理由は2つ。

  • 日焼けによる疲労を回避するべく肌の露出を減らす
  • バイクで転倒した場合の皮膚へのダメージを減らす

トライアスリートというと真っ黒に日焼けしているイメージがありますが、タイムを狙うのであれば練習・レース問わず日焼け対策は必要です。

日焼けは紫外線による肌のダメージなのですが、身体へのダメージは脳にとってストレスです。競技時間の長いトライアスロンは唯でさえ他のストレス(筋疲労・空腹・水分やミネラル不足 etc.)が多いので、ウェア等の工夫で防げるストレスは出来るだけ防ぐのが鉄則。

写真映りが悪くなろうと、筆者はトランジション時に容赦なく顔・首に日焼け止めを塗りたくります(目に入らないよう注意)。

また考えたくもありませんが、バイクで落車した場合には、皮膚の代わりにアームカバー・カーフスリーブにアスファルトと擦れてもらうべく着用しています。

落車した場合には、メディカルチェックのために基本的にはレースはリタイアしたいところですが、低速カーブ時など比較的軽微な転倒であった場合にはレースを続行出来るように備えて置きたいところ。

フットマックスのアームカバーは伸縮性が優れるのでマラソン・レース時に着用してるものを転用しているのですが、ちょっと夏場のレースには生地が暑すぎると今回感じました。何か代わりになるよいものを探して行きたい思います(秋冬のマラソンレースにはこのアイテムはオススメです)。

カーフスリーブも模索中で、暫定的にトライアスロン界で比較的メジャーなコンプレスポーツを使っています。コンプレッション効果は、、、うーん正直あまりわかりません。

ガチのフルマラソンのレース時には、CEPのウルトラライトカーフスリーブを着用しているのですが、こちらの方が締め付け感があります。

ちなみにトランジションのタイムを短縮するために、アームカバーもカーフスリーブもスイムスタート時にウェットスーツの下に着込んでいます。水を吸って邪魔になる等のトラブルはありません。

まとめ

スイムやバイクに比して、ランは機材選択による差がつきにくい種目です。

さらに3種目最後ということもあり、ガチンコ勝負になるラン。はっきり言ってここで歩いてしまうとスイム・バイクの頑張りが無駄になってしまうので、しっかりシューズを選択して乗り切りたいところです。

筆者がランナー上がりというのもありますが、練習時間の配分においてもランはもっとも高い割合を占めるべきかと考えます(練習全体の6割強くらい?)。

レース中の競技時間はバイクパートの方が長いのですが、身体負荷はランの方がかなり高いです。最後の種目で脚を終わらせずに気持ちよくレースを締めるためにも、ランのトレーニングを日々頑張りましょう!

なおトライアスロンのランの練習スタイルとしては、ブリックラン(バイク練をした直後の状態でのラン練)をするよりも、まっさらな脚でランニング・エコノミーを追求するフォーム練をして、レース時にはその感覚を可能な限り再現していく方がよいのではないかと筆者は考えます。

ではまた。


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