東京マラソン2018で完走タイム「3時間4分」を達成した時の装備一式②

東京マラソン2018で完走タイム「3時間4分」を達成した時の装備一式②

東京マラソン2018で使用した装備の紹介その②です。今回は主に補給系をショートレビュー付きで。

レース前補給:スポーツようかんカカオ味

レースの補給はスタート前から始まります。体重61kgの筆者がフルマラソンを完走すると消費カロリーは約2,500kcalになりますがレース中にどか食いは出来ませんので、カロリーの摂取比で言えばレース前の方が圧倒的に多くなります。また消化吸収に時間が掛かる事を考えても、レース中の補給は補助的なものにならざるを得ません。

岩本能史氏が著書で書かれている通り、レーススタート前まで(同氏の主張ではゴールから5時間前まで)食べ続けるのがマラソンです。筆者も以前は同氏の著書にある通り、餅をレース前に食べ続けていましたが、出張レースとなると味付けの調味料の持参も面倒くさく素の餅を食べていました。しかし味の無い餅を食べ続けるのは苦行でしかなく、最近はこのスポーツようかんをレース前に食べています。

パッケージも個別包装で開封もし易いので、自宅からレース会場に向かう交通機関の中で(マナーを気にしながら)ムシャムシャと食すのに適しています。

レース中メイン補給:Shotz(ショッツ)コーラ味×4本

レース中のメイン補給はジェルのショッツです。味は色々好みがあろうかと思いますが、私はコーラ味にしています。コーラは多くの糖質と刺激物を含むので、レース後及び(本当は余り良くないですが)レース中に飲む美味さを脳と胃袋が過去の経験からよく知っています。そんなプラシーボ効果を期待してコーラ味にしています。なお、コーラ味にはカフェイン入りもありますが、利尿作用からトイレに行きたくなることが多いので、個人的にはカフェイン無しの方を選択しています。

大体いつも4本を用意して15km・25km・35km地点で摂取するようにしています(1本は落としたとき等の保険用で今回も余らせてゴール)。レース中のカロリー摂取はこれで十分なので、補給所のバナナ等を取ることはありません。

レース前&レース中スペシャル補給:ハイパーベスパ

脂質代謝を活性化するとの売り込みのハイパーベスパです。これをいつもレーススタート前とレース折り返し地点で摂取しています。本当に効いているのかどうか検証が難しいので、どれ程の効果かは正直わからないのですが、慣習としてマラソンでもトライアスロンでも補給で摂取しているのでもうお守りのようになっています。

30km走の時にこれを摂取しなかったからといってハンガーノックにはならないのですが、周囲でも「これは効く」と言っている仲間は多いです(皆プラシーボ効果なのかもしれませんが・・・)

水分補給兼糖分補給:「オーエスワン+粉飴」をフラスクボトルに

補給用水分としてミニフラスク(ショッツの付属品)に経口補水液を入れて持参しています。どうせならエネルギー補給も兼ねようということで粉飴も溶かしこんでいます。

ミネラル補給:塩熱サプリ

冬場のレースとはいえ、記録を狙うペースで走ると結構な汗をかくものです。電解質を失うとレース後半で脚が攣る原因になりますので、ミネラル系タブレットをポケットに忍ばせてハーフ地点辺りで口に放り込むようにしています。携帯には上記のようなシート入りの個別包装タイプが便利です。

収納:ノースフェイス フライウェイト・レーシングベリーショート

結構な量を持って走っている印象を受けられたかもしれませんが、上記のアイテムは全てこのレーシングパンツの前後の腰部分のポケットに収納可能です。一番嵩張るのはフラスクボトルですが、これは一番揺れにくい背面中央のポケットに入れれば気にならないレベルです。

その他、ショッツを背面左右のポケットに1本ずつ、前面中央にショッツ2本を入れ、前面左右のポケットに塩熱サプリ1個とハイパーベスパをそれぞれ1個収納するスタイルを取っています。ポケットが腰回りに密着する位置にあるので、これだけ搭載してもストレスなく走れます。

これをウェストポーチに入れて装着したり、バイクジャージのように上着のバックポケットに入れるとなると揺れが気になると思います。レース中の補給食携帯(スマホも収納可能です)に悩まれている方は是非ノースフェイスのこのシリーズを試してみて下さい。

まとめ

42kmという距離は身体にとって尋常ではない距離なので、出来るだけ脳がストレスを感じないように事前&レース中の頻繁な補給が肝心です。脳と身体に「常時補給するから大丈夫だよ」とシグナルを送ってあげる意識です。

また唯でさえ脳と身体にストレスを与えるので、補給食の携帯方法にも工夫したいところです。左右のどちらかに重量が偏ったり、ポーチの揺れが気になったりは出来れば避けたいところ。また同じく東京マラソンのようなマスドレースでは補給所の混雑も半端ないですので、出来るだけ手持ちでやり過ごして、補給所近辺の接触トラブルやスピードの上げ下げは回避するのが好結果への近道ではないでしょうか。

補給食に関しては、味や固形・液体など個人の好みも大きく関わってくる部分ですので、トライアルで参加するハーフマラソンや30km走で色々試してもらいベストな補給戦略を探ってみて下さい。私もまだまだ改善・研究の余地があると感じているパートです。

ではまた。


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