冬場トレーニングの洗濯物を減らそう②|Patagonia キャプリーン・サーマルウェイト レビュー

冬場トレーニングの洗濯物を減らそう②|Patagonia キャプリーン・サーマルウェイト レビュー

スタート直後はちょっと寒いが、高い保温性ですぐ暖かく。(5℃以上の)冬場のトレーニングを1枚でこなせる優れもの

評価 ★★★ 3/3

patagonia capline冬場のトレーニングウェア事情の続きです。先日の記事の通り、妻子持ちアスリートの筆者は「洗濯物を増やさない」という至上命題があります。夏場は短パン・Tシャツで済ませればよいので簡単ですが問題は冬。

長袖のアンダーにTシャツを重ね着、さらにウィンドブレーカーも着てとあっと言う間に枚数が増えます。かといって裏起毛だったりと余りに厚手のウェアを着ると今度は走り出すと汗ダクになります。メインとする運動強度において、薄すぎず厚すぎない上着選びが肝になります。

Patagoniaのキャプリーン・シリーズとは

ここ数年筆者が愛用しているのはPatagoniaのキャプリーン・サーマルウェイト・ジップネックです。Patagoniaと言えば、社員を勤務時間中にサーフィンに行かせたり、シーシェパードに寄付をしたりと商品以外の面でも何かと話題の企業ですが、トレラン界隈では商品の評価が高く愛用者も多いです。

トレランでは、山の中を文字通り一晩中走り続けるという100kmマラソンを遥かに超える過酷なレースが多数あります。朝晩で温度が変化するなか生存のために最優先となる体温維持のためにトレランウェアには高い性能が求められます。

Patagoniaのキャプリーンシリーズはそんなトレイルランナー達の中でトップクラスの人気を誇るベースレイヤーです。我々ロードランナーもその恩恵を拝借しない手はありません。サーマルウェイトはキャプリーンシリーズでも1番厚手の生地で、トレランであればこの上にウィンドブレーカーやらレインウェアを着込んで行くのですが、冬場の関東都市部であればこれ1枚を着れば完了です。

保温性:体温で暖められた空気を逃さず、同時に高い吸湿発散性を実現

(サイズはUS基準なので大きめ。身長172cm、体重62kgの筆者でもXSがジャストサイズです)

生地はポーラテック社のポリエステル素材から出来ているのですが、裏地は写真のように段状になった起毛風の処理になっています。この裏地が体温で暖められた空気を逃さずに他方で汗は発散してくれるため、寒すぎず暑すぎず快適にトレーニング出来ます。

東京の冬場では、ジョグで適温、インターバル等のスピードトレーニングをするとちょっと汗をかくレベルです。気温の低い日は走り出しに肌寒さを感じることもありますが、そんな日は裏技としてランパンツに裾をINして走り出します。見た目はくっそダサいですが、お腹周りの冷えは回避されます(もちろん2〜3km走って身体が温まったら裾は出します)。

デザイン性:デザイン・カラーは普通。モンベルよりややオシャレ?

メーカー側もベースレイヤーと捉えているためデザインは普通です。無難なカラーリングの商品が毎期投入されます。日本で山用グッズと言えばモンベルが有名ですが、モンベルよりは(ブランドイメージ含め)オシャレ感があります。

その他機能に直結するデザインとして、ジップネックは微妙な温度変化に開け閉めに対応出来ますし、袖口には親指を通すことで防風するための紐が付いています。細かい工夫ですが走り出し時の寒さ対策に便利です。

価格:モンベルの倍だけど許容範囲内

価格は1着約1万2,000円と高価です。競合のモンベルの同等製品と比べると倍の値段です(モンベルがユーザーフレンドリー 過ぎるとも言えますが)。
それでも1枚で羽織るトップスであり、NIKEのGyakusouランタイツとの相性を考えれば筆者的には許容範囲内です。

総評

昨日のGyakusouランタイツほどスタイル・機能面で完璧といえる程ではありませんが、筆者の冬季トレーニングの定番として重宝しています。その他、子供と外遊びに出掛ける時など日常使いの薄手の防寒装備として幅広く使えます。


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