冬場トレーニングの洗濯物を減らそう①|Nike Gyakusou ユーティリティ・タイツレビュー

冬場トレーニングの洗濯物を減らそう①|Nike Gyakusou ユーティリティ・タイツレビュー

保温、動きやすさ、揺れにくい腰裏収納を兼ね備えた秀作。価格と限定アイテムであることがネックだが洗濯や走り出しまでの時間短縮のためにもオススメ

評価 ★★★★ 4/5

gyakusou utility tights

妻子持ちアスリートが競技を続けていく上で必要なのは妻の理解です。しかし夫婦揃ってのアスリートでも無い限り、妻から真の「理解」を得られる幸運な人は稀でしょう(チームメンバー曰く、夫婦揃って同じ競技をやるのはそれはそれで色々大変らしいです・・・)。

妻には「理解」でなく「我慢」をしてもらっていることを心に刻んでトレーニングに外出すべきです。そんな我々がせめて出来ることはトレーニングの度に排出する洗濯物の量を減らすこと。筆者も常に必要最低限の装備でこなせるアイテム選びを意識しています。

冬場のトレーニングでは、タイツを履いてその上にランパンツを履いて腰にはスマホや補給食用のポーチを付けて、と装備が二重三重になりがちです。今回レビューするNikeのGyakusouユーティリティタイツは、タイツ・パンツ・ポーチの機能を一着でこなしてしまおうという意欲作です。

写真の通り、腰回りはランパンツになっており、その先にランタイツが縫い付けられている造りです。バックの腰部分に複数の収納ポケットが付いています(ポケットのデザインは年度によって変化)。

Nike gyakusou utility tights
(2016年モデルバックポケット)

このランタイツは筆者の冬場トレーニングの定番であり、Gyakusouラインが始まった2010年代前半から秋冬ラインに新作が登場する度に毎年1着ずつ買い足しています。

Nike gyakusou utility tights
(こちらは2017年モデル)

以下、実走レビューです。

保温性:冬の1番寒い時期でも下半身はこれ1着でOK

筆者は都内在住です。日本にはもっと緯度の高い地域もありますが、関東も冬場はそこそこ冷え込むもの。それでも2月の厳冬期含め、冬場のトレーニングはこれ1着で保温の問題はありません。シーズンによって素材は変わりますが、肌に程よく密着するフィットで体温を逃さず暖かく脚を包んでくれます。

運動性:伸縮性の高い生地で脚の動きを妨げない

タイツ部分の素材はモデルによって異なりますが、いずれのモデルも伸縮性がじゅうぶんにあり、脚さばきの妨げになりません。腰周りのパンツ部分はややゆとりのあるフィット感です。

収納力:iPhone Xも収納可能なバックポケット

筆者がランのトレーニング時に携帯するものは以下です。

  • 自宅のキー
  • 交通系ICカード(コンビニ支払い用)
  • iPhone X(連絡、ネットラジオ用)
  • 補給食(ロング走実施時)

この中で最も収納に気を使うのがiPhone X です。本体サイズが大きいことに加えてそこそこの重量があるので、上手く収納しないと揺れが気になります。本タイツは(モデルにより異なりますが)1番動きの少ない腰の中央部分にiPhone Xが入るサイズのポケットが配置されていることが多く、上記を全て収納しても走行の妨げにならない揺れに収まります。

Nike gyakusou utility tights
(筆者1番のお気に入りモデル。中央のポケットがIPhone Xにジャストサイズ)

本日時点でもNIKEのネットストアで購入可能にみえる2017年モデルは、残念ながらバック中央のポケットがウィンドブレーカー収納に割り振られています。個人的には中央メインポケットに携帯が収納可能な以前のモデルの作りが好みです。

Gyakusou utility tights
(2017年モデル・バック)

デザイン性:UNDERCOVERのデザイナーによる秀逸なデザイン

GyakusouラインはUNDERCOVERの高橋盾氏がデザイナーを務めています。毎期テーマカラーが変わるのでトップスに合わせるアイテムは黒などのシックな物が無難になりますが、流石にデザインはオシャレです。

高橋氏自身もランナーのようで、代々木公園で朝ランをしていると筆者もすれ違うことがあります。もちろんブランド名の通り、ランコースを反時計回りの「逆走」されていましたよ。

価格・入手の容易さ:高い!買いにくい!でも毎期買ってしまう

価格は年により変わりますが約2万円とランパンツではぶっちぎりで高値です。また数量限定で生産されるため、年度によっては発売後すぐ売り切れてしまうこともあります(本タイツは街着に転用しにくいアイテムでもあるので2017年モデルはNIKE公式オンラインストアにまだ在庫があるようです)。

販売経路も限定的です。近所に大型のNIKE直営店がない方は公式ネット通販でも買えます(販売開始情報はNIKEのメールマガジンや公式ツイッターから知ることが出来ますので興味がある方は登録をおすすめします)。

高値は気になりますが妻の洗濯物の手間を減らせることはプライスレスですので、筆者は毎期購入しています。また何かと理由をつけてサボりがちな冬の朝ランも、ウェアを履く手間が少ない方が出掛ける心理的抵抗が減ります。ウェアの組み合わせを考える時間や収納から探して取り出す時間も節約出来るので、朝の貴重な時間の確保にも繋がります。

総評

価格に目をつぶれば、機能面では筆者の理想を満たす優秀なアイテムです。毎年買っていますので、筆者のクローゼットにはそろそろ十分な数が揃ってきました。来期以降は収納ポケットが優秀であれば買い替えというペースになるかもしれませんが、「★★★★」評価の通りぜひ皆さんにも試して頂きたいアイテムです。


ラン機材レビューカテゴリの最新記事