競合製品?「キャタピラン」と「クールノット」の比較

競合製品?「キャタピラン」と「クールノット」の比較

クールノットの方がやや硬いくらいで機能的にはほぼ同一。調整しやすいのはキャタピランだけど、最後はシューズとの色の相性で選ぶくらいでいいのでは?

caterpyrun vs coolknot
(キャタピラン75cm vs クールノット75-80cm)

先日シューズを購入した際に、その日の内に着用して走りたかったため愛用するキャタピランを買おうとしたところ、その店ではクールノットという同機能品しかないとのこと。案内された展示コーナーに行ってみてビックリ、なんとそこにあったのは一見するとキャタピランと全く同じ商品でした。

個人的にまず気になったのは「特許は大丈夫なのか⁉︎」だったのですが、キャタピンランには強い思い入れもある筆者としては、折角なのでクールノットを購入し試してみました。

catapirun

特許は共同保有で大丈夫みたい

最初の疑問であった特許については、クールノットのHPによるとキャタピランの会社との共同保有とのこと。会社の設立経緯をみると、キャタピランは当初クールノットの工場で作っていたが、途中からキャタピラン側が国内別メーカーに発注先を切り替えたという大人の事情があって2社が類似商品を発売するに至った模様。。。

主な差は「コブのサイズ・硬さ」と「コブの数」

ではスペックの差から。まずコブのサイズ・硬さが違います。

キャタピラン:コブやや小。比較的柔らかい
クールノット:コブやや大。キャタピランに比べるとやや硬い

先頭の写真の通り、コブのサイズがクールノットの方がやや大きくその分やや硬いです(メーカーHPによればクールノットはスパンデックスという素材を使っているそうでその影響もあるかも)。

またコブの数も違います。

キャタピラン:48〜50個
クールノット:46個

先頭の写真を見てもらうと分かる通り、キャタピランの方がコブの間の感覚がやや狭いです。両者の長さはほぼ同じですので、キャタピランの方がコブ数が多くなっています。「48〜50個」と曖昧な表記をしているのは、写真のキャタピランを数えると49個、手元にある別のシューズに通しているものを数えると48個、Webレビューの記事内では50個という記述も見られました。

キャタピランは製造年月やロットによりコブの個数が変化しているのではないでしょうか?

使用感の違い

On Cloud X
(後日レビュー予定のOn cloud Xに両者を装着して比較)

同じシューズで実際に両方を使って見た感想です。まずシューズへの取り付けですが、キャタピランの方がコブの個数が多いため締め付け強度の調整幅はやや広いです(コブ数個分の差なので大差はありません)。

ゴムの締め付け感ですが、コブが大きい分、若干だけクールノットの方が硬いかなと感じましたが走っていて気になる程の差ではありません。

コブの小さいキャタピランは、激しく走った時に靴の穴から抜けないかと心配する方がいるかも知れません。私はもう数年間、色々な靴でキャタピランを使用していますが、固定している穴から抜けたことは一度もありませんのでそのような心配は無用です。

重量の比較

(キャタピンラン75cm 重量:5g)
(クールノット75-80cm 重量:6g)

念のため重量も測ってみました。キャタピラン単体の重量を測るのは初めてだったのですが、両者の差は1gと無視できるものでした。

(余談)キャタピランにはアスリート用新商品もある

Caterpy Athlete

(メーカーHPより)

本ブログ執筆用にキャタピランのHPを覗いてみましたら、新商品として「キャタピーアスリート」なるものが発売されていました。こちらは①激しい動きに対応するためのゴム強度の向上 ②フィット感調整幅を広げるためのコブ数の増加 という改良がなされているそうです。

メーカーHPの説明やイメージ写真を見ていると、バスケットやバレーなど前後左右に激しい動きをするアスリートをターゲットにしているようであり、我々ランナーには過剰な製品に見えます。

総評(筆者は今後どちらを使うか)

これまで述べてきた通り、キャタピランとクールノットは共同生産者が袂を分かって産まれたものですので、性能面で大差はありません。筆者個人としては、

  • コブ数の差から来る調整幅がややキャタピランの方が広い
  • キャタピランのコブサイズでも抜ける事がないのに、やや大きめのクールノットのコブ感はちょっと無駄&格好悪い
  • これまでキャタピランで良い結果を残せているので変えたくない

という理由から、これからもキャタピランを使い続けることにします。今回のグレーを始め、色味についてはクールノットの方がセンス良く種類も豊富なため、シューズとの一体感を気にする方はクールノットもぜひ検討してみて下さい。

ではまた。


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