手軽な接続で即走り始められる。ケーブルの絡まりとノイズから解放され快適な日々のトレーニングを!
評価 ★★★★★ 5/5(但しiPhone・iPodユーザーに限る)
本ブログのタイトル通り「昨日より少しだけ強く」なるためには日々トレーニングに励まねばなりません。寒い冬の朝も、暑い夏の夜も。
ランシューズを履き、家から一歩外へ踏み出すモチベーションを皆さんはどうやって保っていますか?筆者はネットラジオを聴きながら走る事を日課としています。眠い朝でも、お気に入り番組の次の回を聴けると思えば自然と走りに出ることが出来ます。
「トレーニング中は自分の身体の声に集中することがトレーニング効果を最大化するし、何より自分が身体に命じたこととその反応を観測するのが一番の娯楽だ」という人がいますが、それは全くの正論です。でもこのスポーツを趣味でやっている以上、楽しくないと続きません。目標タイムを達成して燃え尽き無いためにも楽しめる仕組みが必要で、筆者にとってはネットラジオがそれにあたります。
そんなネットラジオを従来は「iPod nano+有線イヤホン」で聞いていましたが、走る時にケーブルが揺れて体に触れること及びケーブルが擦れてノイズ音がすることが嫌だったのでAirpodsに手を出してみました。
個人的な2017年のベスト・ラン・ガジェット!
使用してみた感想は「何これ最高!」です。iPhoneとの接続も容易で走行中に耳から外れる事もなく、有線イヤホンの問題点が全て解決しました。
接続性
極めて良好です。iOSユーザーに限定されますが、ケースの蓋を開けると直近接続したiOSデバイスと自動的に接続されます。筆者はiPhone Xと接続していますが、走行中に無線接続が切れた事もありません。使用後は耳から外してケースにしまうだけで自動OFFですので、ボタン長押し等の操作も不要です。
操作性
有線イヤホンのようにリモコンがありませんが、AirPodsの操作は耳に装着した本体のダブルタップで行います。
実行出来るのは上記写真の必要最低限の操作だけですが、音量さえ走り出す前に調整しておけばこれ以上の操作は不要ではないでしょうか(ちなみに後日紹介しますが筆者は夏も冬も腰部分にポケットの付いたランパンツにiPhoneを入れて走ってますので、腰に手を回すことで走りながらでもiPhoneのサイドボタンに触れて音量操作が可能です)。
上記のコマンドは右のイヤホンと左のイヤホンに一つずつ割り振ることが出来ます。筆者は「左:次の曲」「右:再生/停止」の設定で使っています。なお走行中にいきなりダブルタップをしても操作を認識しないことがありますが、一度軽く触った後にダブルタップ(「ツー・トン・トン」のリズム)をすると大抵上手く行きます。一度軽く触ることでモーションセンサーが起動するのではないかと推察しています。
またダブルタップをしないでも、光センサーにより耳から外すだけで自動的に一時停止するので、トレーニング中にコンビニに立ち寄った場合もスムーズに店員とコミュニケーションが出来ます。
遮音性
遮音性は高くないです。特にラジオを聴いている場合、線路沿いや人混みなど騒音の大きなところでは十分に聞き取れなくなります。しかしロードトレーニングの安全性を考えれば完全に遮音されてしまうのも問題ですので、これ位がちょうど良いと思います。
装着感
シリコン又はウレタン製素材のイヤーピースを装着した時のような密着感はないです。耳の穴全体に引っ掛かる感じで装着するのですが、キロ6分でゆっくり走ってもキロ4分でスピードトレーニングをしても外れたことは今までありません。
考えてみれば、老若男女・身長体重・国籍人種を問わずワンサイズで全員の耳にフィットするって凄いことですね(Appleが凄いというより人類全員の耳の穴がほぼ同じサイズという人体の不思議ってことでしょうか)。
バッテリー持続
これまで最長で3時間超のロング走に使用しましたが、バッテリーが切れることはありませんでした。雑誌等の記事では実測5時間程度保つようです。ケースに入れるだけで自動的に充電されるので走り出す前に「あ、バッテリーがない・・・」と落ち込むこともありません。
総評
有線イヤホンおよび既存のワイヤレスイヤホンの問題点をことごとく解決してくれており、時間のない朝のトレーニングにおいてストレス無く走り出すための最高のツールです。
筆者はパーソナリティの会話型ラジオ番組を主に聴きますので音質は重視していません。音楽を聴きながら走る方は音質を重視されるでしょうから、その場合はこのイヤホンがベストではないかもしれません。
それでも何十・何百回と、気持ちが乗る日も乗らない日もトレーニングに繰り出すにはストレスが無い事が何よりも大事ですので、ランナーにこそこのイヤホンをオススメしたいと思います(バイクトレーニング中の使用は危ないし法令違反なので止めましょうね)。