人は走り方に適したシューズを選ぶべき。厚底×ラウンド形状ソールは取り扱い注意
評価 ★ 1/5
独自の厚底シューズでトレラン業界を席巻しているHoka one one(ホカオネオネ)のロードシューズClinfton 2です。筆者のマラソンのトレーニングとして高尾山に走りに行く程度ですが、トレラン業界で厚底ブームが興っていることは耳にしていました。
知人と都内で長距離走を行う機会があり、偶然立ち寄ったショップでClifton2がセール価格になっていたこともあり、購入して履いて走ってみました。以下、実走レビューです。
①フィット感
モコっとしたスタイルから想像できる通り、タイトフィットな作りではありません。当時はトレーニングもレースもAdizeroシリーズでこなしていた筆者にとっては物足りないフィット感でしたが、走る時に踵が抜けるわけでもなく、キャタピランを通していることも相まって問題を感じるほどのルーズフィットではありません。
②安定性
見ての通りの超厚底です。履いて見ると1-2cm程目線が高くなるシークレットシューズ効果があり、腰高感ならぬ足裏高感があります。ソールがフニャフニャというわけではないので履いて直ぐ感じる不安定さは無いのですが、後述する通り筆者はこのシューズで走り込むうちに足首に不調を来してしまったので、高すぎるクッショニングの代償としての不安定さはあるのかもしれません。
③クッション性
クッション性は高いです。それが商品のセールスポイントでもあります。どれ位柔らかいかは説明が難しいのですが、薄底シューズを履いて走った時の足裏がヒリヒリする緊迫感とは程遠い、ストレスの無い感触でした。
④反発力
反発力はありません。このシューズは反発力を活かして走るシューズではなく、ラウンド形状のソールを活かして踵>ミッドフット>爪先と転がるように足を回転させて走るシューズです(このラウンドソール設計といえば、SCOTTのシューズが走りではないかと記憶しているのですが、最近余り見かけませんね・・・)。
Cliftonを履く以上、この走り方を心掛けて走っていたのですが、これまでミッドフット着地派だった筆者にはこの走り方が脚にあっていなかったようです。暫く使い続けているうちに右脚足首が軽度の捻挫をしたかのような痛みを抱え出し、以後このシューズの利用は止めてしまいました。巷の本で言われている通り、踵着地をし過ぎてブレーキがかかり、それが足首に負担を掛けていたのかもしれません。
⑤重量
現在ではオフィスに非常用シューズとして置いているので、後日計測してアップします。
総評
★の厳しい評価としてしまいましたが、これはあくまで筆者の走り方との不一致による評価であり、踵着地に慣れているランナーにとっては高いクッション性と効率的なラウンドソールを伴った良いシューズとなる可能性はあると思います。
トレラン雑誌ではHokaシューズは軒並み高い評価を得ていますので、筆者がトレランに本格参戦する際には改めてHokaにトライしてみたいと思います。
ちなみに黒を基調としたシューズのデザインについては、筆者が所有するシューズの中でも随一です。