On cloud(オン クラウド)初代モデルレビュー

On cloud(オン クラウド)初代モデルレビュー

クッショニングに優れつつ軽量、トレーニングからIMロングのレースまで幅広く使える守備範囲の広いシューズ

評価:★★★ 3/5

On cloud

筆者はマラソンからトライアスロンに流入したアスリートです。トライアスロン界隈では数年前から“On”のシューズを履いた選手がレースで優勝したりと話題になっていましたが、ランの世界でもクリール・シューズトライアルで部門1位を獲得したりと少しずつ広がりを見せています。

名作であった初代Adizero Japanを履いて依頼これまでAdidas一筋であった筆者ですが、周りのトライアスロン仲間が続々とOnに履き替えるのを見て、試しとしてトレーニング用にcloudおよびレース用にcloudflashを購入しました(cloudflashについては後日フルマラソンに投入してからレビューします)。

購入ショップはQoolmartというシンガポールのスポーツ通販サイトで、国内含めOnを値引販売している数少ないサイトです。日本までの送料も無料という親切設計なのですが、問い合わせた際には在庫のあるサイズが減ってきていましたので気になる方は早めに注文しましょう。

ちなみにcloudは2017年末にモデルチェンジが行われましたが、購入したのは初代モデルの方です。それでは以下、実走レビューです。

①フィット感

踵のホールド感はAdizeroシリーズに負けますが、実走上問題となるレベルではありません。ソールの形も足裏がはみ出るでもなく余るでもなく良くフィットします。アッパーはキャタピランをキツめのテンションで通しているので、正直シューズ自体の特性を感じませんでした。

なお他ブランドから乗り換える際、サイズは注意が必要です。これまでAdidas・ニューバランス・ミズノ・アシックスと全て27.5cmを履いてきた筆者ですが、本シューズは27.0(US9)を選びました。Onはまだ取扱店が少ないため、上記Qoolmartの他Amazonや公式通販を利用される方も多いでしょうが、事前に国内ショップで試着してからの購入をオススメします。

adizero takumi ren vs on cloud
(左:On cloud 27.0cm、右:Adizero takumi ren boost 27.5cm。サイズの小さいcloudの方が全長が長い!?)

②安定性

On cloud side

上の写真の通り、cloudのクッショニングシステムはかなり特殊でCloudTecという靴底に設置された輪切りのホースのようなパーツが衝撃吸収を担っています。中空構造のソールなため安定感に欠けるかもと心配していたのですが杞憂でした。接地で足がブレるようなことはありません。

③クッション性

クッション性はあります。Onのシューズはシューズ毎の想定タイムを設定していないことをOn Japanの社長のブログで公言されていますが、筆者の履いた感触ではサブ4前後で心地よく走れるレベルのクッション性と感じました。

④反発力

反発力は余り感じません。シューズ構造上、上記CloudTecが接地時に一旦潰れて復元する力で反発力を出しているのですが、EVAフォームと土踏まず部分のシャンクからなる普通のランニングシューズを履き慣れた足には当初違和感を感じました。入力に対する跳ね返りが従来のシューズに比べほんの少しだけ遅い印象です。

履きなれた今では違和感はありませんが、全力走近くまでスピードを上げようとすると他の高反発シューズに比べ気持ちよく伸びていかない感じはします。

⑤重量

On cloud 重量
(on cloud重量。US9・JP27.0サイズ/キャタピラン75cm装着で225g)

写真脚注の設定で225gとクッショニングシューズの中では軽い部類です。但しクッション性の高さと低い反発力から、実走して軽さを感じるシューズではありません。

総評

筆者にとってOnデビューとなったシューズです。Cloud単独で見れば「すごい!」という感動はなかったのですが、レース用に購入したCloudflashの感触がかなり良かったため、OnのCloudTecのリズムに体を慣らすために練習シューズとして暫くCloudを使うことにします。

クッション性に優れるため、スイム・バイクで脚が疲弊してスタートするアイアンマンのランパートでも将来的には使用するかもしれません。


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